レザー愛好家の皆さんは、レザーを育て愛しむ事を第一に、その技術の貢献や今後の発展を願ってやまないようです。革鞄や革財布、革小物を作る為の伝統的な革加工の手法や技術を守っていく事は、大量生産化され、既に世の中に分散された大量プロダクト製品らとの競い合いになりかねません。どんなに上質で、傑作なレザー製品作れたとしても、それらを求めているような人々がいない限りは、レザー加工の発展や、技術の上達は進化を見せるにはまでは至らなかったかもしれません。多くの傑作と呼ばれるブランドレザー製品は、その良さを知る人々がいるからこそ、その希少価値を競って収集し、愛で、自慢し、注目を浴びるといった形で人々の意識を誘っているのかしれませんが、一度、上質な運命のレザーに出逢ってしまった人は、使用感そのものから、その本当の価値を思い知らされるのではないでしょうか。上質なレザーの魅力を知る多くの人々は、そのレザーがどのように苦労を重ねて、仕上がったものであるのかを知っている事がほとんどです。ですから、そのような上質レザーを本物として価値を見出す事ができるのです。