更年期障害は、特に女性に多く見られるものです。女性ホルモンの低下により、閉経期の10年前ぐらいから閉経期まで色々な体調異常を生じます。人によっては極めて症状がひどくなるために、いくつかの治療が行われることになります。まず治療として行われることに女性ホルモンの補充療法があります。ただホルモンの補充を行うわけですので、人によっては受け付けない場合も考えられます。そのような際に用いるのが漢方薬による症状の緩和です。様々な体調異常などがある時によく用いる方法です。特に症状がひどい場合やホルモン補充療法ができない場合には、精神的な影響を極力抑えるために抗うつ薬や抗不安薬が使用されます。これらの療法を行う際には、症状がどのようなものかについて十分検討する必要があります。
更年期障害がメンタルに及ぼす影響に注意
普段は温厚な性格の高齢者がイライラすることが増えたら、それは更年期障害の影響がメンタルに及んでいるのかもしれません。気持ちが暗い状態が続いてしまったり、何かをする意欲が失われるといった抑うつ症状にも注意が必要です。
年齢を重ねることでホルモンバランスに変化が起きて、小さなストレスでも気持ちが落ち込むようになり、イライラして他人に当たることも増えてしまいます。高齢になることで性格が変化したと考えずに、更年期障害の検査を受けるのが理想的です。
更年期障害によって睡眠のサイクルが不安定になり、寝不足な状態が続いてしまうことで精神的に不安定になる人も珍しくありません。治療を受けることでホルモンバランスを改善するだけで、温厚な性格に戻れる可能性もあります。