土. 4月 27th, 2024
NMNサプリメントに痩せる効果はあるの?

アンチエイジングや睡眠の質向上など、さまざまな効果が期待できるNMN。実は、代謝を上げて痩せる効果があるとも言われている成分です。

では、なぜNMNを摂取すると代謝が上がって痩せることができるのでしょうか。この記事では、NMNを体内に入れた後の働きや、代謝の仕組みを詳しく見ていきます。NMNを摂取したマウスの体重の変化も要チェックです。また、すぐに取り入れられるNMN摂取以外で代謝を上げる方法や、NMNの適切な摂取方法もご紹介します。

NMNを使って健康的なダイエットをしたい方必見の内容です。

NMNとは?

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)とは、ビタミンB群に含まれている成分のこと。エイジングケアに加え、代謝を上げて痩せやすくする効果もあると言われており、近年注目されています。NMNは食事から摂取する他、サプリメントや点滴・注射といった美容医療からも体内に取り込むことができる成分です。

NAD+とサーチュイン遺伝子とは

NMNを摂取すると、体内でNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)というエネルギー産生に必須な補酵素に変換されます。このNAD+によって、通称“長寿遺伝子”と呼ばれるサーチュイン遺伝子が活性化されていく仕組みです。サーチュイン遺伝子は老化予防に効果があるほか、ダイエットに関わってくる代謝機能を改善する働きもあります。

哺乳類には7種類のサーチュイン遺伝子がありますが、NAD+は7種類すべてを活性化させてくれます。つまり、

1.NMNを摂取

2.NMNが体内でNAD+に変換される

3.サーチュイン遺伝子が活性化

4.代謝が上がりダイエットに繋がる

という流れです。年齢と共に減少していくNMNやNAD+ですが、これらを増やすことに成功すれば、アンチエイジングやダイエットにも効果が表れるでしょう。

代謝が良くなると痩せやすくなるのはなぜか

サーチュイン遺伝子が活性化すると代謝が上がると解説しましたが、この流れがなぜダイエットに繋がるのでしょうか。基礎代謝・活動代謝・食事誘導性体熱生産の基礎知識と、それぞれの割合を見ていきましょう。

代謝とは?

前提として代謝とは、体の中で行われる物質の合成・分解といった化学反応のことを指します。代謝の種類は次の3つです。1つずつチェックしていきます。

  1. 基礎代謝

基礎代謝とは、人間が生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギーのことを指します。一日中、家の中で何もせず寝転んでいるだけでも消費される1日あたりのエネルギー量です。心臓や呼吸の働きなど体の内側で消費されるエネルギーの合計量とも言います。

つまり、基礎代謝が高いとカロリーが消費しやすくなります。ダイエットをする上で、太りにくく痩せやすい体作りをしたい人は見逃せない項目です。逆に基礎代謝が低いとカロリーが消費しにくくなるため、太りやすくなるだけでなく免疫力の低下、自律神経の乱れ、生活習慣病に繋がる恐れもあります。

  1. 活動代謝

活動代謝とは、日々の運動や動きなどで消費されるエネルギーのこと。ジムや長時間の通勤などでよく動く人は高く、デスクワークなどでほとんど動かない人は低くなります。意識によって上げられる代謝なので、日常生活に適度な運動を取り入れるようにするのがおすすめです。

  1. 食事誘導性体熱生産

食事誘導性体熱生産とは、食べ物を摂取することによって発生する代謝活動のこと。食事の際に起こる消化活動では熱が使用されているため、食事中や食後に体が熱くなるはずです。これは食事誘発性熱産生が行われているから。たんぱく質による消費エネルギーが多いので、ダイエット中で食事制限をしていても、たんぱく質はしっかりと摂取する必要があります。

たんぱく質が含まれている食材 は、お肉や魚介類、卵・大豆・乳製品などが例として挙げられます。コンビニで買えるサラダチキンなどを取り入れれば、不足しがちなたんぱく質も手軽に摂取することができるのでおすすめです。運動の後にプロテインを摂取するのも良いでしょう。

これらの代謝の割合は、基礎代謝が6割・活動代謝が2~3割・食事誘発性熱産生が1~2割ほどです。NMNの摂取などで基礎代謝を上げるように努めるほか、無理のない範囲で適度な運動とたんぱく質を重視した食事を取ることがポイント。

NMNを摂取すると体重はどう減少する?

代謝が上がると痩せるメカニズムを踏まえた上で、マウス実験による体重の減少例を見ていきます。マウスも人間も、年を取るにつれて代謝が落ちて体重が増える傾向にあります。そこで1年間毎日NMN300mgを溶かした水を摂取したマウスと、普通の水を摂取したマウスでどのような違いが起きるのかといった実験が行われました。

結果、毎日NMN300mgを摂取したマウスは、そうではないマウスに比べて9%も体重が減っていたことが分かりました。これを人間に置き換えると、70kgの男性が1年間で約6kg痩せたという計算になります。マウスの実験では副作用なども出ていないため、体調不良による体重減少ではないことも判明。それどころか食欲が増して食事量も増えているのに、体重は減っていたことも分かっています。

NMNを摂取するにはどの方法がベスト?

では、NMNを摂取するならどのような方法が適しているのでしょうか。サプリメント・点滴や注射などの美容医療・食事の3つに分けてご紹介します。

NMNを摂取するにはどの方法がベスト?

サプリメント

NMNを摂取するにあたり、最も手軽で続けやすい方法がサプリメント。商品によりますが、1日3回前後に分けて摂取するだけでOKなものが多いです。NMNの効果をしっかり発揮させるために、水や白湯と一緒に飲みましょう。お茶や紅茶などはNGです。

サプリメントは食品の一種なので、どの時間帯に摂取しても構いません。ただ、何よりも継続して飲むことが重要なので、忘れずに飲めるように摂取時間を決めておくことを強くおすすめします。起床後・昼食後・就寝前など、摂取リズムを整えることでより継続しやすくなり、代謝も上がってダイエットも順調に行えます。

点滴・注射(美容医療)

点滴や注射といった美容医療からもNMNを摂取することができます。サプリメントは吸収までに時間がかかりますが、点滴や注射なら血管から直接NMNの成分が吸収できるため、効果を実感しやすいのが特徴です。

施術時間は20~30分程度で、痛みも針を刺す際のチクッとした小さなもので済みます。基本的にシャワーも当日からOKです。短時間で効率よくNMNが摂取できる反面、通院する際の手間や費用がネック。コスパ重視の方はサプリメントがおすすめです。

食事

NMNは食事からも摂取可能です。しかし、1日100mgのNMNを摂取するには、ブロッコリー約40kgを食べなければなりません。数にするとおよそ2000房なので、現実的ではないですよね。おかずをもう一品何にしようか迷った際に、NMNが含まれる食品を取り入れるなどの心がけでOKです。

まとめ

NMNをサプリメントなどで摂取することで、代謝が上がってダイエット効果をもたらすことが分かりました。これはNMNが体内でNAD+に変換されてサーチュイン遺伝子が活性化され、代謝が向上することから起こる現象です。 実際にマウス実験でも、1年で9%も体重が減少する結果が出ています。辛い食事制限や激しい運動を用いたダイエットが続かなかった方にも、ぜひ検討してほしい方法の一つです。サプリメントの他にも美容医療で摂取することもできるので、自分に合った方法で日々の生活にNMNを取り入れてみてくださいね。

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